一般家庭で使われているパソコンの規模は、ごく限られています。しかし業務で用いるシステムは、非常に大きな規模のコンピューターシステムであることがよくあります。膨大な情報を記録し、随時処理していくためには、どうしても大きなコンピューターシステムを必要とします。このシステムを全面的に更新するとなると、その移行の作業は簡単なものではありません。
それだけに、通常の業務とは異なる対策を必要とします。まずは、マイグレーションを実現するためのチームを結成しなければなりません。業務システムを保有する企業スタッフに加えて、マイグレーション作業をサポートするサービス会社のスタッフも、チームには合流する事がよくあります。企業内で社内SEとして通常の管理業務を担っているSEは、旧来のシステムについて詳しい知識を持っています。
そのため、外部のマイグレーションサービスのスタッフと協力して、互いに知識を共有できるよう取り組みが求められます。新しいシステムへの移行のためには、まず古いシステムについて理解を深めなければなりません。外部のマイグレーションサービスのスタッフをサポートに招くとしても、社内SEもまた作業を行うスタッフとして、積極的な活躍が必要です。業務システムのマイグレーションを行うにあたり、チーム内の連携が取れていれば、移行の作業は比較的容易にいきます。
それだけに、始めのスタッフ編成やその後のチーム運営は、成功の可否を握る重要な意味を持っています。