アメリカに本社をおきかつ日本にも拠点を持つ法人であり、大手のインターネット通販サイトで知られている当該の企業では、書籍や様々な電化製品等だけでは無く、クラウド・コンピューティングを利用したサービスの提供も行っています。それはアマゾンウェブサービスと言い、一般的にはAWSの3文字で省略される事もあります。このアマゾンウェブサービスの基本は、クラウドコンピューティングのヒエラルキーモデルとして考えられています。そしてピラミッドの頂点である最上層をクライアントして定義し、順番にアプリケーション・プラットフォーム・インフラストラクチャ、そして最下層にサーバーが定義されます。
最上層に当てはまるのが一般的にはパソコンが該当するでしょうし、スマートフォンやタブレット端末等も同様かも知れません。第二階層にはインフラストラクチャとしてハードウェア・サーバー仮想化、あるいはアマゾンウェブサービス等が該当するIaaSがあります。アマゾンウェブサービスが他社のクラウドコンピューティングサービスと異なる理由は幾つかありますが、既存のOSやシステムアーキテクチャー等が変更されても、プログラムコードの書き換え等は不要です。ですから僅かな時間で、既存システムからの移行が可能になるという訳です。
次には、コストの問題があります。従来のデータセンターの一画にラックを借り受けサーバーやネットワーク機器等を取り付けて運用すれば、電力・湿度や温度管理、あるいはメインテナンススタッフの人件費も総合的に勘案すれば膨大なコストになるでしょう。以上の事からアマゾンウェブサービスの選択をする事は、賢明な選択と言えるでしょう。